CHABANISM！BLOG

土曜日担当の田山です。

今日はここで今回の主演の話をしようと思います。

今回の主役・松本環を演じる渡邉正臣は僕が所属していたサークル「劇団三日月座」の後輩にあたります。

２年前の今頃でしょうか。
彼を僕が演出する公演でキャスティングし、婚約者と同棲しているのに合コンで浮気相手を作ってしまうボンボン大学生の役をしてもらいました。

ところが問題発生。
彼はこの役を演じるにあたって重大な欠点をもっていました。



「チャラい役が出来ない（笑）」



チラシなど見たらわかると思いますが見た目イケメンで遊んでそうな彼ですが演技になるとまじめ君しか出来ない（笑）
浮気相手を押し倒すシーンがあったのですがこれがまぁぎこちないこと・・・。

本人曰く、「今ならもう余裕っすよ」らしいんですが。どーだか・・・。

と言いつつも後輩がいつしか主役を張って、それも今回は豪華な女性陣と絡んでいくということで「時が過ぎるのは早いものだな」と感慨にふけりつつ、自分はサークルでは「看板役者」を狙いギラギラしながら入ったのにもかかわらず番外公演を含んで在籍時に一度も主役をやったことがないので羨ましくも思います（まぁ主役できるほどセリフ覚えがよくないのでできないんですが）。いろんなものを伝えられるパフォーマーに近づいてるということは僕としても大変うれしい限りです。

とここまで主役・渡邉正臣の話で引っ張ってそこが今回の作品の見どころだと言いたいと僕が思ってると皆さん思われるでしょうが・・・。

やっぱ女優さんたちの輝きを見てほしい（笑）
もうかわいらしいしかっこいいし勇ましいし・・・。本当にいろんな女性が出てきます。
まぁ本当に観にきてください！！

主演・・・まぁ・・・うん。
（嘘ですよ。本当に頑張ってますんでよろしくお願いいたします！！！）

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今日9月19日の夜は十五夜でございます。
きっと皆さんススキを飾ったり（不幸な人はススキで手を切ったり）、団子を食べたり（不幸な人は団子を喉に詰まらせたり）していることでしょう。
幸い横浜の天気は晴れており、あまり星の見えない都会の空にも月が美しく輝いております。


さて、今回の演目は『不幸の星』ということでございますので、まるまると太った月を見るついでに不幸な星を探すつもりでしたが、物語付きの星座という奴はだいたい不幸だということに気づきました。不幸の星座なんかありすぎて、星座は不幸といった方が正しいほどでございます。


今見える星座の中でもとりわけ不幸な星座、へびつかい座の話でもしましょうか。

こ のヘビつかいのおじさんは名を「アスクレピオス」と言いまして、その出生から気の毒でございます。神のアポロンと人間であるコロニスは遠距離恋愛をしてい たのですが、二人の通信手段であったカラスが道草食って遅れた言い訳に「コロニスが浮気していた」などと言ってしまいます。
これを聞いたアポロンは子を宿していたコロニスを殺してしまうのですが、そのとき何とか助け出された赤子こそ、このアスクレピオスその人であります。
このアスクレピオスはその後、ケンタウロスに育てられ医学を学ぶのですが、ついに蘇生術すら習得してしまいます。しかし、そのことに怒った冥王ハデスは、ゼウスに彼を殺させるのでありました。


神話には事細かに心理描写がないため、想像を膨らませられるのですが、きっと彼が蘇生術を使えるようになったのは、単に腕が良かったからというだけでなく、母親を蘇らせたかったのではないでしょうか？医学を学んだ結果習得したのではなく、はなから蘇生させることを自分の最大の目標に医学を学び生きてきたのでしょう。
そう考えると禁断の技とは言え、彼は目標であった蘇生術を習得したとたん殺されるわけですから、なおのこと気の毒であります。


今では星座として親しまれていますが、気の毒な彼の頭の部分に相当するきら星の名は「ラス・アルハゲ」

つくづく不幸な星座の話でありました。

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連日の稽古で筋肉痛の川原です

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こんばんは。
わたしもブエノスアイレスあたりから書いてもよかったのですが、
いかんせん人一倍愛国心が強いので、日本から書きますね。


さあ、今の今まで茶番主義！役者LINEでは熱い議論が交わされていました。
LINEべんり。文明の利器万歳。

なぜ鞠子はここで○○したのか
なぜ奈津はここで××したのか
そうさせたのは誰のどんな行為／態度が元なのか

こういうの、めっちゃ楽しいんです、ほんとうに。
みんなの妄想を少しずつ深めていって、
架空の人間の履歴書を埋めていくような作業。


要するに脚本の解釈をしているわけですが、

不思議なことに、
脚本家が考えている意図を超えたものが生まれることもしばしばです。


そして一部が変わると、全部が変わります。
ここで△△するためには、前の場面の□□はこんなふうに言うはずだ、
というように。


そうやって、パズルを埋めていくみたいに、
少しずつ少しずつ完成形を見つけていきます。

もー、ほんとに、たまらなく楽しいです。愛しいです。この時間。



そしてわたしにとって本当に楽しくて愛しいのは、本番です。
本番中、皆さんの前で演じている最中にも起こる芝居の変化。

気温、湿度、天気
役者の体調、その日の朝ごはん、本番前にしていた会話
お客さんの反応、顔、声、雰囲気

そういうものリアルタイムの出来事、ものものによって
打ち合わせてないものがぽろっと出てくる、これが本当に大好きなんです。


ということで、本番見に来てほしい！
ぽろっとこぼれた瞬間が、たぶん一番おいしいところですから！



さて。

完全に深夜テンションでお送りしました。
明日の朝恥ずかしくなりそうですが、こういう熱さも…たまには……いいよね？

本当に皆さん、本番見に来てほしいです。
芝居が変わるきっかけを、わたしたちにたくさんください！

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